アマゾン、まだまだ進化する巨人の将来 次々飛び出す奇想天外なアイディア

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デジタルシフトを達成するか?

アマゾンは配送料や速達などを優遇するアマゾンプライムによって、ほかのECサービスに顧客を取られないよう利便性を高め、売上高を上昇させてきた。しかし同時に倉庫や配送のコスト上昇を招いており、現在79ドルの料金を値上げする計画があることが、Tech Crunchやロイターで報じられた(関連記事:TechCrunch)。50%ほどの値上げが伝えられ、アマゾンはかさむ配送料を穴埋めしたい考えだ。

現在1000万人の会員を世界中で抱えるアマゾンプライムは、普段の買い物の配送を便利にするだけではなく、デジタルの「オマケ」を付けている。

アマゾンは音楽、テレビ番組、映画のストリーミング配信やダウンロードのサービスを行っているが、アマゾンプライムのユーザーはテレビ番組や映画のストリーミングを無料で見ることができる。この価格は、ケーブルテレビの1カ月分より安く、Netflixなどのストリーミングサービスの1年分よりも安い。

しかも、テレビ放送やストリーミング配信ではまだまだこれからという4K映像の配信や、アマゾンのオリジナルドラマを4Kで制作するなど、オマケから新たな魅力へと成長させようとしている(参考:Betas)。現在、手元の再生環境を問わなければ、手軽に4K映像を再生できるのはYouTubeだろう。映像の世界が、アマゾン、グーグルとクラウドに強い企業が進行している点は注目だ。

それだけではない。アマゾンプライムには、Kindle Owners' Lending Libraryという書籍レンタルサービスがあり、キンドルから本を借りて読むことができる。こちらも無料で利用する事ができる。もともと、書籍やCD、DVDなどを中心に販売をスタートさせたアマゾンが、これらのコンテンツのデジタル配信化を進めている。

もちろん、家電や日用品をデジタル化することはできないが、顧客の利便性と利益率の向上に、コンテンツのデジタル化は効果的なはずだ。となると、基本的に書籍に最適化されたモノクロ電子ペーパーのKindle Paperwhiteよりも、世界のタブレットシェアで3位を獲得するカラー液晶を備えたKindle Fireシリーズが普及するほうが効果的と言えるかもしれない。

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