アマゾン、まだまだ進化する巨人の将来 次々飛び出す奇想天外なアイディア

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決済は配送と結び付く?

アップルなどの取り組みも期待されている決済分野について、Kindle Checkoutを活用した決済サービスへの言及も行われた(関連記事:Wall Street Journal )。WSJでは、クレジットカードリーダー付きキンドルタブレットを店に置き、アマゾンのシステムを活用してカード決済ができる仕組みを提供することが予測できる。

インターネットを通じて商品を販売し届ける仕組みを急速に構築したアマゾンと手を組むことは、小売店にとっても、オンラインとリテール(リアル店舗)を統合管理できる点で、メリットも大きい。さらにこのことは、前述の配送コストと在庫管理の問題を緩和させるかもしれない。リアルな店舗の在庫を、オンライン在庫と同じように扱うことができるかもしれないからだ。

アマゾンの面白いところは、単なる技術的な発展だけでなく、顧客や小売店などの現実世界の人たちの課題解決と結び付いた際の、解決のスピードや爆発力の大きさだ。デジタル化、クラウド、流通の最適化などイノベーションが、アマゾンによって未来の暮らしに必要なものとして提案され、これが当たり前になるまで、さほど時間はかからないだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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