「DS3クロスバック」は走りも姿形も個性的だ プジョーシトロエンの小型SUVは何が新しい?
女の子に「このクルマなに?」と訊かれそうなのが、「DS3クロスバック」だ。フランスのブランドで、プジョー・シトロエン・グループの中で最高級に位置する。日本には、2019年6月に導入された。
シトロエン? いいえ、DSです!
DS3クロスバックのおもしろさは、なににもまして、エクステリアとインテリアのデザインだ。ひとことで言うと、ほかに似ているクルマがない。個性こそ、DSのベースブランドであるシトロエンが戦前から大事にしてきたもの。その考えを最も色濃く受け継いでいるのだ。
DS3クロスバックのよさは、もうひとつ、走りにある。日本に導入されるのは1199ccの3気筒ガソリンエンジン車だ。96kW(130ps)の最高出力と、230Nmの最大トルクは、1.2トンの車体に充分以上で、加速が意外なほど気持ちいい。
DS3クロスバックの基本プラットフォームは、プジョー・シトロエン・グループにとって、今後のEV戦略のためにたいへん重要な役割をになう新開発のものだ。
欧州ではすでにプラットフォームを共用する新型プジョー208が発表されていて、とりわけ目玉車種はEV(電気自動車)である。
日本でのDS3クロスバックは、さきに触れたように、ガソリンエンジンのみだが、将来的には欧州と同様「E-TENSE」なるEVバージョンも追加発売されるかもしれない。