「DS3クロスバック」は走りも姿形も個性的だ プジョーシトロエンの小型SUVは何が新しい?
「こんなところもおもしろいと思わない?」と女の子を乗せたときは、ふたりでこだわりのディテールを”発見”していく楽しみもある。こういうちょっとヘンなクルマをおもしろがってくれる女子っていいな、と思う男性もいるだろう。
全長は4.1メートルであるのに対して、ホイールベースは2560ミリと比較的長めだ。リアシートのスペースは身長175センチていどだったら、男性2人が乗ってもけっして窮屈ではない。荷室容量は350リッターなので、二人でゴルフや小旅行なら、広すぎるぐらいだ。
技術は乗るひとのためにある
DSとは、シトロエンが1955年に発表した、同名のモデルにオリジンを持つ。スタイリングもエンジニアリングもとびきり個性のあるモデルだった。
前後のサスペンションに、窒素ガスと油圧を、スプリングとダンパーとして使うというユニークさで、かつステアリングホイールのパワーアシストもブレーキも同じ窒素と油圧のシステムで動いた。
新時代の長距離用ツアラーを目指していただけに、ひとつはパワーアシストという考えかたを早くから採用し、からだの動きを最低限にすることと、ふんわりした乗り心地を目指して疲労感を極力抑えることを目指していた。
技術は乗るひとのためにある、という考えかたをいち早く採用した画期的な考えと通底するものを、いまの時代に再び再評価したいというのが、現在のDSのエンジニアリングのベースだろう。そんなことを知りながら、DS3クロスバックに乗るのも悪くないかもしれない。
価格は、受注生産の「Be Chic」が299万円(8%の消費税込)、「So Chic」が357万円(同)、そして「Grand Chic」が404万円となっている。
(文:小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト)
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