NHK「契約・集金スタッフ」の圧力強化する狙い 強引な契約から「トラブル増える」可能性も

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
世帯支払い率の推移(図表:弁護士ドットコム)

最高裁大法廷判決(2017年)が出て以降、自主的な契約も増えているというが、言い換えれば、いまだに契約を結んでいない人から契約を獲得するのは、かなり難しいと言うことでもある。

懸念される消費者トラブル

目標達成のプレッシャーが高まれば、地域スタッフが強引に契約を結ばせてしまう可能性が出てくる。

2018年度に全国の消費生活センターに寄せられたNHK関連の苦情などは8124件(2019年7月31日現在)。2017年度の1万0644件に比べて減少したものの依然として高い水準だ。

消費生活センターに寄せられたNHK関連の相談数(図表:弁護士ドットコム)

こうした不満を背景に、今年7月の参院選ではNHKから国民を守る党が議席を獲得した。

全受労の勝木吐夢書記長によると、地域スタッフ(総合)は2カ月で170〜180件ほどの契約取次を求められるという。

会見した勝木書記長(左)と鷲見賢一郎弁護士(2019年8月21日、弁護士ドットコム編集部撮影、厚生労働省記者クラブ)

「今は1日に1つの契約を取れれば『よかった』とため息をつく。N国がメディアで取り上げられ、不払いや契約拒否も出てきている。新しい基準になると仕事の維持が難しくなり、契約トラブルも増えるだろう」(勝木書記長)

NHKは「申し立ての内容については確認しているところであり、現時点ではお答えできません」としている。

弁護士ドットコムの関連記事
N国・立花孝志氏が新たな受信料訴訟、背景にある「支払い義務化」問題
どうしてNHK受信料を「支払う義務」があるの?
NHK関連の消費者相談、2018年度は8000件…ついに増加止まる

弁護士ドットコム
べんごしどっとこむ

法的な観点から、話題の出来事をわかりやすく解説する総合ニュースメディアです。本サイトはこちら。弁護士ドットコムニュースのフェイスブックページはこちら

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事