関東とは段違い「最強の私鉄特急」中京・関西編

パノラマカー、ビスタカーなど名車が続々…

デビューから25年を経た2004年から、客室のリフレッシュやトイレの洋式化などを行うリニューアル工事が始まった。塗装デザインも一新してイメージチェンジを図っている。マニアックなことをいうならば、このリニューアル工事を受けた車両は、系列名を1000系から1200系に改めた。「名鉄特急といえばパノラマカー」というフレーズは、まだまだ健在のようである。ひと安心。

3代目にも「ビスタ」は受け継がれた

近畿日本鉄道 30000系

名鉄のパノラマカーに先駆けること3年、1958年に近鉄(近畿日本鉄道)では新型特急電車10000系をデビューさせた。

デビューから40年を経た今もなお、進化を遂げて近鉄特急の大切な一翼を担う“ビスタEX”30000系電車(大和朝倉ー長谷寺間、2010年11月筆者撮影)

特徴は、車両の屋根を部分的に高くして見晴らしのよい部屋を作り、乗客が沿線風景を堪能できるように工夫したこと。このような車両は、第2次世界大戦後のアメリカ大陸横断列車に普及した「ドームカー」が最初といわれている。近鉄でも何らかの影響を受けたのは間違いのないところだろう。この10000系は、「展望」を意味するスペイン語の「ビスタ(Vista)」を冠して、「ビスタカー」という愛称が与えられた。以来、ビスタカーあるいはビスタは、近鉄の代名詞的な言葉として多用されることになる。

1959年には2代目のビスタカー、10100系を開発して量産した。折からの伊勢湾台風による大被害を復旧するに際して、名古屋線の線路の幅を大阪線とそろえる工事を大幅に繰り上げて名阪間直通運転を実現し、直通運転のセールスの目玉として2代目ビスタカーを製造……など、多くの物語が生まれた。

その2代目ビスタカーから19年経った1978年には、30000系という形式の3代目のビスタカーを製造した。この車両は4両編成のうち中間2両を展望室とした。車体の前から後ろまで屋根の高さは変らないので「ドーム」ではないが、「ビスタ」ではあるので、愛称は受け継がれた。

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