もう迷わない?梅田駅を「大阪梅田駅」へ改称 阪急・阪神が10月から実施、京都でも変更

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阪急は「大阪梅田」への改称と同時に、京都線の京都側ターミナルである河原町駅も「京都河原町」に変更する。狙いは梅田と同様、「京都の中心部に位置するターミナル駅であることをわかりやすくするため」だ。阪神も同時に、鳴尾駅(兵庫県西宮市)を、最寄りの大学名を取った「鳴尾・武庫川女子大前」に変更する。

近年、関西の私鉄では都市名など、全国的に知られる地名を冠した駅名への変更が目立つ。阪急と阪神はそれぞれ2013年、2014年に、神戸市内のターミナルである三宮駅を「神戸三宮」に変えた。

阪急は同駅の改称について「神戸に位置していることが理解されにくいのではないかとの懸念があり、神戸の玄関口であることをわかりやすくするためだった」と説明する。地元の商工会議所からも同様の意見があったという。梅田駅、河原町駅の改称によって、同社の大阪・神戸・京都のターミナルはすべて都市名を冠した駅名となる。

京阪も「大阪」「京都」を表示

都市名を冠した駅名への変更では、近畿日本鉄道(近鉄)も2009年3月、阪神電鉄の阪神なんば線開業に伴う相互直通運転の開始に合わせ、近鉄難波駅を「大阪難波」に、上本町駅を「大阪上本町」に改めた。

当時の発表によると、変更の目的は所在地の明確化と認知度の向上のほか、「大阪」と都市名を付けることにより、名古屋や奈良など広いエリアに路線ネットワークを展開する広域性を訴えて誘客を図ることだ。

京阪電車の行先表示。「[京都]出町柳」と都市名を入れている(写真:tanimachi-naniwa/PIXTA)

京都と大阪を結び、京都側は出町柳駅、大阪側は淀屋橋駅がターミナルの京阪電鉄も、駅名変更は検討していないというものの、駅の発車案内や車両のLED式行先表示に「[大阪]淀屋橋」「[京都]出町柳」と都市名を入れている。

京阪ホールディングスの広報担当者によると、このスタイルの導入は2017年から。目的は「(京都・大阪の)どちらの方面に行くのかをわかりやすくするため」だ。

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