もう迷わない?梅田駅を「大阪梅田駅」へ改称 阪急・阪神が10月から実施、京都でも変更
もう「梅田駅ってどこにあるの?」とは言わせない――。阪急電鉄と阪神電鉄は7月30日、大阪市内のターミナル駅である梅田駅の名称を、今年10月から都市名を冠した「大阪梅田」に変更すると発表した。
両社の梅田駅は隣接するJR大阪駅と地下街や歩道橋などで結ばれているが、駅名が異なることから地域外の利用者からは位置関係がわかりにくいとの声があった。「大阪」の都市名を冠した駅名への変更は、近年利用が急増している訪日外国人観光客などに対し、「大阪の中心部に位置する駅」であることをわかりやすくするのが狙いだ。
車内放送では以前から使われていた
阪急電鉄の3大幹線である神戸・宝塚・京都線が乗り入れる梅田駅。1日に約50万人が利用する大手私鉄有数のターミナル駅だ。1910年の開業以来、駅の位置や構造は何度か変わったものの、駅名は「梅田」を貫いてきた。
同社によると「大阪梅田」への駅名変更は2013年ごろから検討しており、同じ阪急阪神グループの阪神電鉄と協議しながら進めてきた。変更に踏み切る契機となったのは近年の外国人観光客の急増だが、駅がどこにあるのかわかりにくいとの声は「以前から外国人観光客に限らず、国内でも関西圏外の方からありました」と阪急の広報担当者は話す。
車内や駅の放送では、従来から「大阪梅田」の呼び名も使っていた。同社によると、車掌が放送する文言のガイドラインに「大阪梅田」という呼び方が盛り込まれたのは2004年ごろ。だが、「1980年代初頭の車掌経験者が『当時から大阪梅田と言っていた』との話もある」といい、だいぶ前から「大阪梅田」は使われていたようだ。
今回の駅名変更は、従来から放送などで使っていた呼び方を本格採用したという見方もできる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら