子どもの憧れの職業2位「プロゲーマー」の実際 親子で将来を語り合ううえで知っておきたい

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ただ、昨今のゲームにまつわるビジネスモデルを見る限りでは、明らかに変化はあります。SNSのように参加型、鑑賞型、体験型、共有型のエンターテインメントという方向に変化しつつあるように思います。

これは、かつて1980年代に自動車産業が自動車レースを「モータースポーツ」と再定義し、レーサーという職業が浸透したことに近いといえるでしょう。

誰でも名乗ることはできても結果を出せるのは一握り

同様に、ゲームが参加型の「eスポーツ」に進化し、プロゲーマーやゲーム実況者という新たな職業が生まれ、子どもたちの憧れの職業として挙げられるようになったのは、ある種「時代が求めた必然」といえるのではないでしょうか。

さて、このeスポーツ・ジャンルおけるプロゲーマーは稼げるのか? ゲーム実況者は稼げるのか?ということが気になっている親御さんも多いことでしょう。

『プロゲーマー、業界のしくみからお金の話まで eスポーツのすべてがわかる本 』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

海外では賞金総額が約30億円というeスポーツゲーム(Dota 2世界大会『The International 2019』における賞金総額)が有名です。

また先日(7月27日開催)、アメリカで開催された「フォートナイト」の世界大会で、弱冠16歳の少年がソロ部門で約3億円の賞金を手にしました。

日本でも1億円の賞金を超えて、それを手にするプロゲーマーも生まれてきています。誰でもYouTuberと名乗れるように、誰でもプロゲーマーと名乗れる時代になりました。しかし、本当に限られたトップ・オブ・トップのプロゲーマーでもない限り、そのような結果を出せる人はいないのではないでしょうか。

それはeスポーツに限らずどんな職業でも一緒です。それよりも、まずはeスポーツを楽しんでやってみることから始めてみることをお勧めします。

黒川 文雄 ジェミニエンタテインメント代表取締役/ゲーム考古学者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

くろかわ ふみお / Fumio Kurokawa

東京都生まれ。武蔵大学を卒業後、アポロン音楽工業に入社。営業、制作を経て退社後、創業したばかりのギャガ・コミュニケーションズに5年間勤務。その後、セガ・エンタープライゼスへ転職。アーケードゲーム宣伝活動と、セガサターンの導入時期に宣伝関連の業務に携わる。その後、1996年、デジキューブに入社。執行役員、取締役を務める。株式会社デックスエンタテインメント代表取締役社長、ブシロード副社長を務め、2012年に退職。現在は映像制作、ゲーム開発などをサポートする株式会社ジェミニエンタテインメント代表取締役、並行してメディアコンテンツ研究家としてゲーム系エンタテインメントの取材執筆活動を精力的に行う。また、エンタメ系企業複数社のコンサルタント事業を行う。DMMオンラインサロン「黒川塾」も開催中。著作に書籍「プロゲーマー、業界のしくみからお金の話まで eスポーツのすべてがわかる本」(日本実業出版社)や、「ビデオゲームの語り部たち」(DU BOOKS)などがある。

オンラインサロン黒川塾も開設。
株式会社ジェミニエンタテインメント
Twitter:ku6kawa230

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事