なぜ脳の活性化や疾患予防にダンスが効くのか 原宿のアジア最大級リハビリ専門病院で実証

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最後に、脳を活性化させるダンスを効果的に行う際のポイントについてお話ししましょう。

動かしたいところを意識して、繰り返し動かす

まずは、立つことで全身に血流が行きやすくなるため、できるだけ立って行ってください。立ってできない場合は、座って行っていただいて結構です。このダンスは座った状態でもできるのが特長の1つだからです。その際はできるだけ、音楽を流してリズムに合わせたり声を出しながら行うのをお勧めします。ただ座って動くだけよりも、効果が実感しやすいでしょう。

それと、漫然と行うのではなく、「身体のどの場所を動かしたいのか」を意識して行うこと、そして繰り返すことが大切です。そうすることで、だんだんと眠っていた細胞が目覚め、神経の働きが回復してくるからです。

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また、ダンスをしていないときも、日ごろから手、舌、唇をよく動かすようにしましょう。脳には手、舌、唇からの刺激を受け取ったり、操ったりする細胞が多いことがわかっています。こうした動きによる多くの刺激が脳の血流を増やし、活性化につながるのです。

リハビリは、自分でできることの能力を高めるためにあるものです。体はうまく動かせば動かすほど、機能を取り戻していきます。そして、決して諦めずに、こうした「効く」ダンスを取り入れながら楽しく行うことが、なによりも効果的なのです。

実はこれは脳の疾患に苦しんでいる方々だけでなく、今は元気で体に問題がない人でも、体力の向上や脳の活性化につながるので、日ごろの運動不足解消にもぜひ取り入れていただきたいと思います。今からこうした運動を行うことで、転倒や骨折、脳の病気の予防にきっとつながることでしょう。

伊藤 洋次 ジャーナリスト、編集者

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いとう ようじ / Yoji Ito

立教大学卒業。複数の出版社に勤務。雑誌、書籍の編集などを経て現職。Webサービスの企画、開発なども行っている。

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