東洋経済オンラインとは
ライフ

吉本興業の超ゴタゴタ、「株主」テレビ局の責任 テレビ関係者が接した岡本社長の強い意向

8分で読める
  • 村上 和彦 TVプロデューサー、京都芸術大学客員教授
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES

押し問答が何度かあったが、結局、A子さんはレギュラーとなった。

岡本氏が〝強引さ〟によって日テレの番組キャスティングを突破したのだった。

このような出来事が、おそらくさまざまな番組、テレビ局であったのだろう。

そして「テレビ局は株主だから大丈夫」という意識につながっていったのではないだろうか。

現場のスタッフも起用に困惑

しかしこのA子さん、実際に番組が始まっても、彼女はスタッフの期待に添うことはできなかった。視聴者からの反応もほとんどなかったのだ。現場のスタッフにも「なぜこのタレントが?」という疑問符が常について回った。

売れているタレントさんは「街ロケ」のような一見簡単に見える仕事でも、触れあう店の人、一般のお客さんにキチンと気配りができて、撮影ではスタッフの意向を汲みつつさらに〝面白く〟していくものだ。しかしA子さんにはその才能はなかった。

いったいなぜ岡本氏がこのようなタレントを〝ねじ込んで〟きたのか?

彼とて現場を見てきた人間なので、タレントの才能はある程度見極められるはずである。

やがて私はA子さんの「背景」を聞くに及んだ。

彼女は「吉本興業と取引のある某企業関係者の血縁者」だというのだ。

結局A子さんは、番組に爪あとを残すこともなく、ほどなくして番組から〝卒業〟した。いや〝降板させた〟のだ。

彼女の番組での様子を見ていたのだろう、岡本氏もさすがに降板にクレームをつけることはなかった。

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象