吉本興業の超ゴタゴタ、「株主」テレビ局の責任 テレビ関係者が接した岡本社長の強い意向

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また自らが〝辞任〟ではなく1年間の減俸であることにも厳しい質問が浴びせられた。

そして「テープ発言」については「緊張をほぐすための〝冗談〟のつもりだった」と説明、「全員クビ」に関しては、「父親が息子に"勘当や"というか"ええかげんにせえ"という感じだった」と発言を認めた。その一方で「それは結果相手に伝わってないってことは、僕が思っている彼らとの距離感と彼らが思っている距離感がギャップがあったと。それは大いに反省しなければならないと感じています」と弁明をしたのだった。

元々ダウンタウンのマネージャーだった岡本社長は、同じくダウンタウンを見出し育てた大崎会長によって社長の座に引き上げられた。

現場上がりのたたき上げではあるが、宮迫・田村会見で垣間見えた「パワハラ的」な部分のあるタイプなのだろう。

松本人志さんも「ちょっと言葉が横柄になることあって。今回も悪い所が出たんだろうなと」と岡本社長の〝横柄さ〟を認めている。

さらに22日放送の「スッキリ」でも加藤浩次さんが「僕は岡本さん、よく知っていますけど、そういうことをする人です」「若い子にそういうことしているのを見たし、社員に恫喝みたいな『おい、お前ら』って言う人だということも知っています」と断言している。

いわゆる〝古いタイプの芸能界気質〟が身についているのだろう。

無名新人タレント「謎」のバーター出演

岡本氏が本社社長になる以前、東京本社のトップになった頃から、彼の「強引なやり方」をテレビ各局は目の当たりにしてきたのも事実である。

私自身、経験がある。

演出を担当する新番組の立ち上げ時に、ある吉本興業の芸人さんをレギュラー起用したいと持ちかけたところ「それは有り難いが、併せてぜひ〝この女子タレントA子(仮名)〟も起用してほしい」と無名の新人タレントをレギュラー起用するように求められたのだ。

失礼ながらA子さんはまったく知らないタレントである。アイドルという感じでもなくグラドル、芸人でもない。タレントとして華があるようには見えず、トークができることもない。

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