米ダウ平均318ドル安 新興国懸念で大幅続落

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1月24日、米国株式市場は大幅続落して終了した。米FRBが一段と緩和縮小を進めるとの観測が高まるなか、中国の景気失速懸念などから新興国からの資金流出が継続、米市場でも売りが広がった。ニューヨーク証券取引所で撮影(2014年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 24日 ロイター] -24日の米国株式市場は大幅続落して終了した。米連邦準備理事会(FRB)が一段と緩和縮小を進めるとの観測が高まるなか、中国の景気失速懸念などから新興国からの資金流出が継続、米市場でも売りが広がった。

ダウ工業株30種<.DJI>終値は318.24ドル(1.96%)安の1万5879.11ドル。

ナスダック総合指数<.IXIC>は90.70ポイント(2.15%)安の4128.17。

S&P総合500種<.SPX>は38.17ポイント(2.09%)安の1790.29。

週足では、ナスダックが1.7%安。ダウは3.5%安となり、週間下落率としては2011年11月以来最大となった。

S&Pは週初から2.6%下落。この日は10月9日以来初めて50日移動平均を下回った。

ウエッドブッシュ証券(ロサンゼルス)の株式トレーディング部門マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は、「新興国に対する懸念が伝染病のように広まり、市場は神経質になっている」と述べた。

米緩和策については、FRBが28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で現在月額750億ドルのペースで実施している債券買い入れ規模を100億ドル縮小するとの見方が大勢となっている。

こうしたなか外国為替市場では、中国の景気失速などが懸念材料となり、新興国通貨が軒並み下落。トルコリラが対米ドルで過去最安値を再び更新したほか、ロシアルーブルや南アフリカランドも金融危機以来の水準に下落。アルゼンチンペソ、インドルピー、ブラジルレアルも1%強下落した。

ゼネラル・エレクトリック(GE)は3.4%安、航空機大手ボーイングは3.3%安。

一方、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(P&G) は1.2%高で引けた。第2・四半期(10─12月)決算は若干の減益となったものの、2014年の売上高予想を据え置いたことが好感された。

BATSのデータによると、ニューヨーク証券取引所、ナスダック、NYSE MKTの3市場の出来高は約88億株と、月初からの平均の約66億株を上回った。

騰落銘柄比率は、ニューヨーク証券取引所が約1対6.5、ナスダック市場が約1対6だった。

ダウ工業株30種(ドル)<.DJI>

終値         15879.11(‐318.24)

前営業日終値    16197.35(‐175.99)

ナスダック総合<.IXIC>

終値         4128.17(‐90.70)

前営業日終値    4218.87(‐24.13)

S&P総合500種<.SPX>

終値         1790.29(‐38.17)

前営業日終値    1828.46(‐16.40)

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