A/前進誤発進抑制は、アクセル踏み間違い時の衝突回避を支援するものでアクセル操作の自動制御に加えてブレーキ操作も行う。
B/低速衝突被害軽減機能は、10km/h以下で障害物を超音波ソナーが認識している際に、障害物に接近しているにもかかわらず「ブレーキ操作を行わない」、または「アクセル操作を行った」際に、アクセル操作の自動制御に加えてブレーキ操作を行う。
C/クリアランスソナーは乗用車では一般的な機能。小型トラックの場合は荷台の積荷へのアクセス性向上から前向き駐車となる場合が多く、その意味で接触回避支援を行うクリアランスソナーは有効。
日野自動車の小型トラック「デュトロ」には、すでに光学式カメラとミリ波レーダーを併用した衝突被害軽減ブレーキが搭載されているが、A/B/Cの3機能は超音波ソナーをセンサーとして使用する。よって、目の前の壁やガラス張りのコンビニエンスストア店舗駐車場に対して前向き駐車を行った際など、短距離の障害物検出を得意とする。
2025年以降に完全自動運転を見据える
今回の最新安全技術試乗会で発表となった自動検出式EDSSは、7月1日発売の大型観光バス「セレガ」にドライバーモニターⅡと併せて標準装備化された。
また、すでにサイトアラウンドモニターシステムは4月1日発売の大型トラック「プロフィア」にドライバーモニターⅡと併せて標準装備を済ませ、5月6日発売の中型トラック「レンジャー」にはドライバーモニターⅡが単体で標準装備化された。小型トラック向けの前進誤発進抑制/クリアランスソナー/低速衝突被害軽減機能の3機能は、5月7日発売の小型トラック「デュトロ」に標準装備となり発売を開始している。
日野自動車では、2020年代中盤までを「高度運転支援」と位置づけ、その後、「自動運転」へと順次移行しつつ、先進安全技術の普及が見込まれる2025年以降に交通死傷者ゼロを目指した「完全自動運転」の実現を見据えている。
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