3月危機が始まった--受注半減!!倒産列島・日本を歩く

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 同県信用保証協会によると、08年12月末までの9カ月間で、保証付き融資の承諾額が多いのは、製造業、建設業、卸売業の順。この3業種で全体の約7割を占め、いずれも前年同期と比べて4割近く増加。「建設業が多いのが通例だが、今回は業種が全般的にわたっている」(同協会)と、不況が経済全般に及んでいることがうかがえる。

ホンダ頼みの狭山市は予算編成をゼロ査定!?

寄居工場(埼玉県寄居町)の稼働を1年以上延期する--。

埼玉県では、新工場の稼働延期を決定した“ホンダショック”の波紋も、じわじわと広がっている。

寄居の新工場建設に合わせて工場用地を取得した、ホンダのある取引先部品メーカーは工場の建設を予定どおり進めている。関係者によれば「止めるのも地獄、進むも地獄」なのだという。

ホンダの組立工場のある狭山市の商店街は、灯が消えたかのようだ。「ここ数年、設備投資もして底堅く来ていたのが、ここ2~3カ月で天地が引っ繰り返ったかのようだ。中小企業は人を10年かけて育てているので、そう簡単に解雇もできない。」(地元商工関係者)。

ホンダ頼みだった自治体財政にも影響が出始めている。狭山市のある市議は「市の歳入の約1割、50億円が法人市民税だが、そのかなりがホンダからのもの。一定の金額で予算を組んでしまうと、税収との乖離幅が大きいので、市当局は09年度の予算編成をゼロ査定で臨むようだ」と打ち明ける。

経済の先行き不透明感から、設備投資を取りやめたり、延期したりするケースも後を絶たない。同県内に工場を置く潤滑剤製造のハーベスは、昨年10月に新工場建設の2年間凍結を決めた。潤滑剤は自動車の電装品から携帯電話、パソコンまで幅広く使われている。同社総務部の徳永秀一朗部長は「昨年10月までは当初予算どおりの売り上げを確保できていたが、11月に入って前月比6割の水準にガクンと落ちた。12月からワークシェアリングを導入しているが、こんな急速な景気後退の経験は初めて」と話す。

かつてないスピードで進む受注減。苦境に立たされているのは、もちろん埼玉県内の中小メーカーだけではない。自動車工場の減産や電機メーカーのリストラの影響は全国各地に広がっている。

「2次、3次下請けには受注が半減したところがいっぱいある。今後の見通しが欲しいのに、肝心の1次下請け自身、この先の見通しが皆目わからない」。愛知県内の商工関係者は頭を抱える。 

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