吉本も芸人も「闇営業」への対処が甘すぎる理由 隠蔽の疑念を植え付け、謝罪も言い訳目立つ

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「間接的ではありますが」「初めて知ったこと」「断じて~事実はない」はすべて身の潔白を証明するためのフレーズであり、言い訳とみなされるなど逆効果。また、「ご理解いただきたい」「どのくらいの期間になるか分かりませんが」「皆さんのお役に立てる」は復帰前提の先走った気持ちの表れであり、何より「いただきたい」と人々に呼びかけるフレーズは謝罪にふさわしくありません。

田村さんのコメントには、「私を信用してくれていた世間の方々、番組スタッフ、関係者、吉本興業、先輩方、そして淳を裏切ってしまった事は謝っても謝り切れないです」「ただ、特殊詐欺グループとは本当に知りませんでした。そこだけは信じて頂きたいです」というフレーズがありました。

謝罪しているのは自分に近しい人ばかりで、世間の人々や詐欺を受けた人に対するものがなく、利己的な印象を与えています。また、宮迫さんと同様に「信じて頂きたいです」という呼びかけは反省とは真逆の行為であり、避けたほうがいいのです。

「自分は被害者」が言い訳につながる

福島さんのコメントには、「5年前とはいえ、反社会勢力と知らず」「そのお金が悪いことをして集められたお金とは知らず」「生活費にあてました」「報道のような高額ではありませんが」というフレーズがありました。

「とはいえ」「知らず」「ありませんが」という言い訳のようなフレーズが続きました。さらに、「生活費にあてた」と遊びに使ったのではないことのアピールも、人々の心証を害する結果になった感は否めません。

ザブングルのコメントには、「お世話になっている他事務所の先輩の急なお誘いとはいえ」「相手先が反社会勢力の団体と知らずとはいえ」というフレーズがありました。こちらも同様に、ダメージを軽減したいという気持ちが見え隠れしています。

基本的に不祥事による釈明は、「言い訳」という印象を与えないために、自らがするのではなく、周囲や世間の人々にしてもらうもの。ましてや、謝罪コメントですることではありません。上記の5人は、「自分は被害者なのに」という思いが消えないから、このようなフレーズを使ってしまうのはないでしょうか。しかし、被害者か加害者かを決めるのは本人だけではないのです。

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