しかし、2020年卒の調査で学生が挙げているのはもっと実利的な理由だ。最も多いのは「早期選考」だが、「選考カット」や「ES免除」という言葉も多い。具体的なコメントを紹介しよう。早期選考を行う企業は例外ではなく、2020年卒採用では半ば常識化した採用手法として蔓延していることがわかる。
「インターンシップに参加した企業すべてで早期選考やグループディスカッション、面接の免除が行われた」(千葉工業大学・理系)
「実際に裏ルートが存在する企業は多数あるから」(大阪大学・文系)
「インターンルートという早期日程が用意されている企業もある」(九州大学・理系)
「インターンシップに参加した3社中2社は、選考に関して何らかの優遇があったから」(上智大学・文系)
「実際に」の声多数
コメントを読むと「実際に」という言葉を使う学生が多い。たぶんその理由は、「本来は」インターンシップで選考が行われるのはおかしいが、「実際に」選考が実施されていると証言しているのだろう。さまざまな大学の学生が早期選考を経験している。
「実際に早期選考に案内されたから」(青山学院大学・文系)
「実際に内定をもらっている人がいるイメージ」(法政大学・文系)
「実際に早期選考に乗れるので有利。ヘマしなければ不利なんてことはない。100%有利な世の中」(共立女子大学・理系)
「実際にインターン選考で内定をいただいたから」(近畿大学・文系)
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