iPhoneのアプリは新世代でここまで進化する 「iTunes終焉説」はミスリードだ
アップルがアメリカ時間6月3~7日、カリフォルニア州サンノゼで開催している世界開発者会議「WWDC19」では、iPhone、iPad、Apple Watch、Apple TV、Macといった主要製品向けの最新ソフトウェアが発表された。
会場に詰めかけた開発者は、アプリ開発に活用できる新しいソフトウェアや、開発者向けキットについて熱心に学び、新しいアイデアを練っている。それだけでなく、開発における課題や要点を、アップルのエンジニアに直接質問する貴重な機会が与えられていることが、最大の目当てとなる。
そうして作られたアプリを配信するのが「App Store」だ。
App StoreはApple Watch向けにも
iPhone向けiOS 13と、新たに追加されたiPad向けiPadOS 13におけるApp Storeアプリそのものの進化は小幅なものだ。
最も大きな変化は、秋から始まるゲームのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」への対応だ。Apple Arcadeは、iOS 13の新機能の1つとしてスタートするとみられる。
まだ月額料金は発表されていないが、100以上の新作ゲームを広告なし、追加課金なしで、しかも手元にあるiPhone・iPad・Mac・Apple TVで楽しめる仕組みを提供する。ダウンロード型なので、インターネットに常時接続できないWi-FiのみのiPadや、先月刷新されたiPod touch(第7世代)でも、ゲームを楽しめる。
ユーザーにも関係する変化は、アプリのサイズがより小さくなったことと、ダウンロードサイズの拡大だ。
iOSアプリのデータサイズを、最初のダウンロード時で最大50%、アップデートのダウンロード時で最大60%縮小することができるとした。またアプリの起動も最大2倍に高速化される。つまり、ユーザーは、アプリのダウンロードから日々の起動まで、時間を大幅に短縮できる。
加えてApple WatchアプリがiPhoneアプリから分離され、独立したApp Storeが立ち上がった。Apple Watchユーザーは手元の時計で直接アプリを探してダウンロードすることができるようになる。
しかしiPhone・iPad・MacのApp Storeとは異なる見せ方をする。
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