千葉県民の「関所」、錦糸町の変化は止まらない? 交通の利便性は抜群、地下鉄延伸計画もある
営団半蔵門線(2004年から東京メトロ半蔵門線)は2003年に水天宮前駅―押上駅が開業した。これまで弱かった南北の交通が強化され、さらに2006年の東武伊勢崎線(現・スカイツリーライン)と東京メトロ半蔵門線のダイヤ改正で相互直通列車が増加したことで、錦糸町の乗り換え拠点性が高まった。
実際に乗車人員はJRで前年比6.0%、東京メトロで前年比16.1%の増加となっている。また、半蔵門線開業前と2017年を比較するとJR錦糸町駅の乗車人員は約2万人(25%)の増加となっている。
こうした動きは錦糸町に対する注目度を上げている。今年3月には楽天地ビルのリニューアルで核テナントがリヴィンからパルコに変わった。
内覧会ではパルコの牧山浩三社長が「錦糸町エリアというのは、この10年くらいで大きく印象が変わった街だと捉えている。錦糸町のイメージをもっと変える起爆剤にわれわれはなれる、ということも含めてこのエリアを捉えた」と錦糸町エリアに出店するにあたっての抱負を錦糸町エリアへの期待も込めて述べた。
交通アクセスは抜群によい
また、錦糸町パルコは非常に短い準備期間だったにもかかわらず、半年で出店したいというテナントがそろったという。そういう意味でも錦糸町は注目されている場所であることがわかると同時に、徐々にまちのイメージが変化しつつあることを示しているのではないだろうか。
確かに、錦糸町は場外馬券売り場や南口の繫華街の影響で治安が悪いイメージが強い。しかしながら、駅周辺には駅ビルのテルミナを含め5つの大型商業施設があり、買い物利便性が高い。そして東京・品川・新宿・渋谷・東京スカイツリーに電車1本でアクセスでき、いずれも30分とかからないばかりか、成田空港へも総武線1本でアクセス可能と移動利便性も高い。
さらに、パルコの開業に代表されるようなイメージ変化や、現在計画されている鉄道の延伸計画の実現による移動利便性の向上で、錦糸町がさらに注目される可能性は高い。
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