千葉県民の「関所」、錦糸町の変化は止まらない?

交通の利便性は抜群、地下鉄延伸計画もある

その鉄道延伸計画とは地下鉄8号線の延伸計画のことだ。

東京メトロ東西線東陽町駅からJR錦糸町駅南口へ向かうバス。地下鉄8号線延伸計画の一部をトレースする路線だが、夕夜間は通勤客が多く利用する(筆者撮影)

内容は東京メトロ有楽町線の豊洲駅から北上し、東京メトロ東西線の東陽町駅を経由して東京メトロ半蔵門線の住吉駅まで至る5.2kmを結び、朝ラッシュ時は最大毎時12本を運行するというものだ。

錦糸町がある墨田区の南隣にある江東区はこの地下鉄8号線延伸計画の推進を強く要望しており、また東京都も今年4月から東京メトロの協力を得て路線の構造や設備、運行計画など技術的な検討に乗り出した。早ければ10~20年後に開通する可能性がある。

地下鉄延伸後は、豊洲まで16分

錦糸町にとってもこの計画が実現すれば利便性は大きく向上する。墨田区内の南北交通は東京メトロ半蔵門線の開通により便利になったが、錦糸町以南の江東区方面や臨海地区への南北交通は弱いのが現状だ。現在でも錦糸町から東陽町はバスで15分、錦糸町から豊洲は鉄道で2回乗り換えとなり24分かかる。

しかし、地下鉄8号線延伸が実現すれば1回乗り換えで東陽町まで約4~5分、豊洲まで16分で結ばれる。こうなると、大型商業施設が駅周辺に集積し、JR総武線経由で成田空港にもアクセス可能な錦糸町が「東京区部東側の拠点」となり、利便性・拠点性が高い場所として認知され、地位を向上させることは間違いない。

この15年でまちが大きく発展しており、今後もまちのイメージが大きく変化する可能性を秘めた「千葉県民の関所」・錦糸町。周辺のプロジェクトも併せて注目していきたいエリアだ。

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