レクサス初のミニバン「LM」は、どんな車なのか

2020年前半に中国や東南アジアで販売開始へ

ベースはアルファード/ヴェルファイア……つまり、ランドクルーザー200系をベースに開発されたレクサスLXと同じ手法で開発が行われた。ちなみにチーフエンジニアの吉岡憲一氏はアルファード/ヴェルファイアのチーフエンジニアも担当していた人物である。

上海モーターショーでも特に注目されたレクサス「LM」(編集部撮影)

フロントマスクはレクサス最大サイズと言ってもいいほど巨大サイズかつメッキ使用面積の大きいスピンドルグリルと、より鋭い目つきのヘッドライトが大きな特徴の1つだ。これらのアイテムの採用に合わせてバンパーやボンネットも変更される。

サイドは大きな変更はないものの、金属加飾面積が増えたスライドドアやメッシュ形状のアルミホイールを採用。リアはコンパクトクロスオーバー「UX」を彷彿とさせる横に長いコンビランプとバンパーを採り入れるなど、アルファード/ヴェルファイア以上にきらびやかさがプラスされている。

ちなみにネット界隈では賛否があるようだが、ミニバンはスタイルでの変化が難しいので顔つきで差別化するしかないのが現実である。個人的にはクラウン的な表情のアルファード、ちょい悪なヴェルファイアとは異なり、一目でレクサスファミリーの一員とわかる和洋折衷のデザインは、思っていた以上にまとまっているような気がするのだが……。

最大のポイントは「後席」

インテリアはインパネ周りの基本レイアウトはアルファード/ヴェルファイアと共通だが、センターコンソール上部(モニター/レジスター/オーディオコントロール)やステアリング(LX/RXと同形状)はLMオリジナルを採用する。

最大のポイントが後席である。アルファード/ヴェルファイア同様3列シートの7人乗り仕様も用意されるが、注目はリアの空間を贅沢に使用した2列シートの4人乗り仕様だ。実はアルファード/ヴェルファイアにはトヨタモデリスタが架装を行う2列シート4人乗りのカスタマイズモデル「ロイヤルラウンジ」が用意されるが、LMはこれとは異なる独自のスペックが与えられている。

リアスタイル(編集部撮影)

専用シートは気持ちのよい座り心地と乗り心地を実現させる世界初採用の粘弾性ウレタンパッドを採用。パワーリクライニングやパワーオットマン、シートヒーター&ベンチレーションに加えて、LSと同様のマッサージ機能(20エアプラダー式)を採り入れた。

さらにアルファード/ヴェルファイアでウィークポイントとなっていたシート剛性/振動をシートバック振動吸収ダイナミックダンパーの採用とアームレストフロア直付けで解決。リアシートの位置はロイヤルラウンジより100mm後方配置することにより足元スペースも大きく拡大されている。細かい部分ではシートサイドリアエアコン吹き出し口やシート間コンソール収納(前面と上面)なども充実させた。

次ページトヨタを強く意識したベンツ開発陣
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • ゴルフとおカネの切っても切れない関係
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT