グーグルの廉価版スマホ・新「Pixel」は売れるか

スペック抑え半額実現、気になるカメラ性能

米グーグルのハードウェア担当上級副社長、リック・オスターロー氏は、新型低価格スマートフォン「Pixel 3a」でスマホ事業を再び上昇気流に乗せたい考えだ(記者撮影)

「性能では一切妥協していない。それでいて、半額の価格を実現した」

5月7日、グーグルの年間最大となる開発者会議「I/O」がアメリカ・カリフォルニア州マウンテンビューで開幕した。目玉の1つとなったのが、開催前から多くの情報が流出し、注目を集めた新型低価格スマートフォン「Pixel(ピクセル)3a」だ。主としてハードウェアのスペックを下げたことで、価格を大幅に抑えた。同社ハードウェア担当のリック・オスターロー上級副社長は冒頭のように述べ、期待感をあらわにした。

日本国内では5月8日からグーグルの通販サイト上で予約を開始し、5月17日に発売される。気になる価格は通常サイズの3aが4万8600円、大画面の「3a XL」が6万円(いずれも税込み)という設定だ。昨年11月に日本でも発売された「ピクセル3」が9万5000円~、大画面版の「ピクセル3 XL」が11万9000円~だったのと比べると、半値近い。

売れない「旧型ピクセル」

ピクセルの売れ行きは芳しくない。4月29日に行われたグーグルの親会社アルファベットの2019年1~3月期決算では、ピクセル3が未発売だった前年同期と比べ、ピクセルの売り上げが減少したことが明らかになった。

同社のルース・ポラットCFO(最高財務責任者)は、「プレミアムスマホ市場における昨今の競争激化により、業界全体で激しい販促活動が行われたことが原因だ」と説明。スマホの値下げ合戦に巻き込まれていることを示唆した。直近ではアメリカのグーグル通販サイトでピクセル3・3XLの200ドルの値下げキャンペーンが行われるなど、値崩れが目立つ。

「スマホの価格はどんどん上がっている。2年前はフラッグシップ(旗艦製品)に位置づけられるプレミアムスマホは650ドル(約7万円)前後で売られていた。だが今同様のレベルのスマホを買おうとすると、1000ドルを超える。そうなると選択肢は2つだ。2年前に買ったものを使い続けるか、払える金額の中で少しスペックを落としたモノを使うか。そうした悩みに応えるためにピクセル3aを用意した」

アメリカ本社でピクセル事業のシニアディレクター、ナンダ・ラマチャンドラン氏は開発の狙いをそう語る。

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