「方言を話す人」がなぜか信用されやすいワケ

「口下手」でも、それを生かせば大化けする

必要なのは、話術ではなく”言葉の重さ”です。衆議院議員の小泉進次郎さんがこんなことを言っていました。

「言葉に体温と体重を乗せる」

大切なのはこれです。あなたの発言する言葉に、体重を乗せて重くしていくこと。いくら雑談力をつけて面白い人だと思われても、軽い言葉ばかり並べ立てていれば、結果を出すことはできません。

言葉に体重を乗せる。つまり言葉の1つひとつに、思いや信念を込め、言葉に重みを増していくのです。そのためには、言葉数を増やすのではなく減らしてみる。日常的に、自分が心から思ったことを短い言葉で表現する訓練をしましょう。

言葉の重みの根っこは「考えること」にあり

この「重みのある一言」は、一長一短には生み出せません。日頃からのトレーニングが必要です。

そのために大切なのがすべてにおいて「自分の頭で考える」ことです。例えば、今は映画も本も食事も旅行も「レビュー」で評価が決まります。まず、それを鵜呑みにする気持ちをやめ、人の意見は関係なく何事も自分軸で決定するのです。

自分で読んで、食べて、経験したものだけに「つまらない」「おいしい」「楽しい」と自分の感覚で判断を下すクセをつける。そして、「なぜおいしいと感じたのか」「どうしてつまらなかったのか」と深く考えを掘り下げていき、自分の中で、言葉を駆使して詳細に表現する練習を重ねてみてください。心の中だけでもいいですし、ノートにまとめればなおいいでしょう。

こうして「自己決定感」を増していき、「なんでも自分が決めるんだ」という気持ちが芽生えてくれば、自ずと自信がついてきます。自分で下した判断には思いや信念が込められていますから、発する言葉にも自然と重みが伴っていくでしょう。

そうしていくうちに、語彙力も増え、あらゆるシーンで本当に必要な言葉を選ぶことができるようになります。ずばりと物事の本質を突く一言です。

遠まわりに思えるかもしれませんが、言葉の重みの根っこは「考えること」にあります。

寡黙を恐れる必要はありません。つい、おしゃべりになってしまうのは、自信のなさの裏返しです。自信がないから余計な言葉でそれを覆い隠そうとしてしまうわけです。

私は、会社で「後出しジャンケン」と呼ばれています。会議のはじめはずっと発言しない。メンバーの意見がそろい、問題点が出尽くしたあたりで語るようにしています。

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