日経平均株価の上昇はいつまで続くのか 大型連休前に急落?それとも連休後も上昇?

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確かに、17日の日経平均株価は2万2277円と5日続伸した。ただ、東証1部の売買代金を見ると、さほど増加していない。もし売り方が10連休前にポジションを手仕舞うならば、4月23日が買い戻す期限となる。つまり、買い戻しが一巡した場合、日経平均株価はそろそろ上げ一服となることも想定され、利益確定売りへの備えもしておきたい。当面の戻りのメドとして意識されるのは、2018年の下げ幅に対する3分の2戻しとなる2万2500円前後だろうか。

今期業績予想が「大幅減益回避」なら日本株上昇も

さて、いよいよ国内企業の3月期決算発表が本格化しつつある。5月10日に決算発表企業数(東証1部)は約300社に及びピークを迎え、同月15日にまでには一巡する予定だ。東証1部企業の前2019年3月期業績の企業決算は、事前予想どおりなら3期ぶりの減益となり、連続最高益記録が途切れる。ただ、今2020年3月期の会社計画が「大幅減益回避」となれば、日本株の見直し材料となりそうだ。

2012年12月から始まった第2次安倍政権発足以降の日経平均の平均レンジはPER(株価収益率)で見ると14倍~16倍だ。だが足元ではこのゾーンを外れ、12倍台半ばで推移しており、ある程度減益の可能性を織り込んでいると思われる。2019年後半にかけ利益予想が回復に向かうとすれば、今後の日本株の下値は限定的であろう。筆者は、もし大型連休前後にスピード調整があれば、そこは「押し目買いの好機」になるとみている。

最後に、今後の日経平均株価における重要な節目をあげておく(4月17日時点)


2万4270円 2018年10月高値
2万2565円 3分の2戻し(高値2万4270円→安値1万9155円に対し)
2万2277円 直近値(4月17日)
2万1882円 200日線(長期線)
2万1713円 半値戻し(高値2万4270円→安値1万9155円に対し)
2万1608円 25日線(短期線)
2万1076円 75日線(中期線)
2万0860円 3分の1戻し(高値2万4270円→安値1万9155円に対し)
2万0617円 2018年3月安値(米中貿易摩擦懸念)
2万0014円 2018年末値
1万9155円 2018年12月安値(原油などの急落)

中村 克彦 みずほ証券 シニアテクニカルアナリスト

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なかむら かつひこ / Katsuhiko Nakamura

IFTA国際検定テクニカルアナリスト(MFTA)、日本テクニカルアナリスト協会(NTAA)評議員。

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