日産デイズと三菱ek、買うならどのグレードか 共同開発車だが、さまざまな違いが見られる

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装備に関しては基準車と同じく、ekには設定されない「SOSコール」のオプションが用意されているほか、「プロパイロット」を標準装備としたグレードも用意されている(そのほかのグレードはオプション設定)。

三菱自動車の「ekクロス」(編集部撮影)

対するekは、ハイウェイスターに準ずるグレードであった「カスタム」を廃止し、三菱のアイデンティティーであるダイナミックシールドを採用した「ekクロス」を新設定。こちらは基準車のイメージはまったくないほどフロントマスクが変更されており、それに合わせてオーバーフェンダー風のフェンダーアーチパネルやルーフレールをオプション設定し、よりアクティブなイメージのモデルとなっている。

こちらの装備も基準車に準じており、ぬかるみなどで力を発揮する「グリップコントロール」が全車標準装備となるほか、ハイウェイスターでは全グレードで選択できるプロパイロット(三菱ではMI-PILOT)がロアグレードのMではオプション設定がない点に差異がある。

各社のカラーが出た結果

なお、日産でekクロスに準ずるモデル、三菱でデイズハイウェイスターに準ずるモデルをリリースする予定はないとのことなので、ここに関しては各個人が気に入った側を購入するのがベストと言えそうだ。

ということで、現段階でデイズとekを検討する場合、万が一のときのためにSOSコールを重視したい人はデイズを、降雪地域などでより高い走破性を求めるのであればグリップコントロールを持つekというのがベストな選択肢ではないだろうか。もちろん、両方が備わったモデルがあれば一番なのだろうが、そこはOEM供給ではなく共同開発であり、各社のカラーが出た結果というところだろう。もちろん、市場からの声が大きければその可能性はゼロではないと思うが……。

小鮒 康一 フリー(ライ)ター

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こぶな こういち / Kouichi Kobuna

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とするが、実は現行車へのチェックも欠かさない。また、中古車販売店に勤務していた経験も活かし、中古車系の媒体でも活動中。できればどこへでもクルマで行きたいタイプで、電車移動は苦手な部類。通称「フナタン」。

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