日産デイズと三菱ek、買うならどのグレードか 共同開発車だが、さまざまな違いが見られる

拡大
縮小

デイズには万が一の事故のときに自動的にオペレーターにつながり(任意でつなぐことも可能)、位置情報やセンサー情報を基に警察や消防への連携をサポートしてくれる「SOSコール」がハイウェイスターを含む全グレードでオプション設定されているが、ekにはすべてのグレードで設定がされていない。

逆にekにはステアリングアシストまでしてくれ、0km/h~約115km/hの範囲で前走車に追従してくれるクルーズコントロールである「MI-PILOT」(日産では「プロパイロット」)が基準車のGグレードにオプション設定されている。デイズではハイウェイスターのみの設定のため、基準車でクルーズコントロールが欲しい場合はek一択となるわけだ。

また、ekには雪道やぬかるんだ道で片輪が空転した場合、空転した車輪をブレーキ制御し、グリップしている車輪に大きな駆動力を伝える「グリップコントロール」が2WDも含む全グレードで標準装備されている点も大きな違いと言えるだろう。

デイズハイウェイスターとekクロスの違いは

一方で、ボディーカラーはekが7色なのに対し、デイズは11色も用意されており、エクステリアにこだわりたいユーザーにとってはうれしいポイントだ。さらにデイズには基準車(デイズX)をベースとし、オーテックジャパンが手がける「ボレロ」というカスタムカーが用意されている。こちらはベース車には存在しないホワイトルーフの2トーンカラーや専用色のモーヴピンクの内装などを持つ特別感の強いモデルとなっている。

日産の「デイズハイウェイスター」(編集部撮影)

デイズハイウェイスターもekクロスも基準車とは異なり、ハイブリッドシステムを持ったNAエンジンと、そのターボ仕様エンジンが搭載される点に違いはない。しかしこちらも装備に違いが存在しているのである。

すでに20年もの歴史を持つ日産の「ハイウェイスター」グレードは新型デイズにも設定される。こちらには基準車には設定されないLEDヘッドランプや本革巻きステアリングが標準装備され、2トーンカラーやブラウン系のシックな合皮とトリコットのシート表皮を持つ「プレミアムコンビネーションインテリア」などが用意され、スポーティーかつ上質な雰囲気を持つモデルに仕上がっている。

次ページ「SOSコール」か「高い走破性」か
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT