カリスマ投資家が高優待の外食株を見限る理由 株主優待が魅力的でも売却すべきときがある

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【4月3日 水曜日】日経225先物は、70円高の2万1540円、NYダウは、79ドル安の2万6179ドル。9時03分、芝浦メカトロニクスを3650円で100株売り、4万8860円の利益確定。買いは、2018年12月25日に3150円で。キュービーネットホールディングスを2300円で600株売り注文出すが、10時34分、154円高の2300円をつけたが売れず。昨日発表となった月次売り上げが好調で大幅高したが、終値では4円安の2142円と上昇続かず。日経平均は、207円高の2万1713円。

今日は、前回の日記にも書いたように、日経平均の日別勝率ランキング5位(勝率75%、18勝6敗)の日であったが、2日のNYダウ安にもかかわらず反発と、恐るべしアノマリー。

【4月4日 木曜日】日経225先物は、40円高の2万1760円。NYダウは、39ドル高の2万6218ドル。12時53分、キュービーネットホールディングスを2280円(前日比138円高)で600株売り、7370円の利益確定。約1年前の3月15日の新規公開価格2250円で買い、6月の期末配当1株18円をもらっている。終値は、144円高の2286円。日経平均は、11円高の2万1724円と続伸。

かんぽ生命の売り出し情報は漏れていた?

【4月5日 金曜日】日経225先物は、80円高の2万1780円。NYダウは、166ドル高の2万6384ドル。

日本郵政(6178)子会社のかんぽ生命保険(7181)の売り出し発表で、株価は下がるのかと思ったが、240円高(9.86%)の2673円と大幅反発で年初来高値。かんぽ生命の自己株買い「1000億円、5000万株(発行済株式数の8.3%)を上限」を好感したようだが、昨日、新規貸株(空売り)が75万株も入っており、売り出しの情報が漏れていたのではないかと疑ってしまう。

通常、売り出しが発表されれば下がることが多いが、自己株買いまでは予想がつかなかったのか、売り方の買い戻しもあって急騰したのではないか? それはともかく、日本郵政の2万1100株の株主としては、子会社が少しでも高く売れることでメリットを受けるのでよかったと思う。

本日の日経新聞朝刊9面には、かんぽ生命を売った売却益を戦略的な投資や株主還元に使うとあり、今年中にアメリカの保険大手アフラック・インコーポレーテッドの発行済み株式の7%を取得すると決めており、一部はこの支払いに充てる見通しで、自己株買いも検討するとあった。

日本郵政の終値は3円高の1303円で年間配当50円からすると配当利回り3.83%と高い。同社の決算発表日は5月15日を予定しており、早ければこのタイミングで自己株買いの発表があるかも。日経平均は、82円高の2万1807円と3日続伸。

【4月6日 土曜日】日経225先物は、80円高の2万1870円。NYダウは40ドル高の2万6424ドルと3日続伸。1ドル111.69円、1ユーロ125.28円。

新元号の発表と新年度入りで、今週の日経平均は601円の上昇となった。昨日の日経新聞朝刊によると、2018年度の海外投資家の日本株の売越額は、約5兆6300億円と31年ぶり高水準となったが、日銀がほぼ同額の約5兆6500億円の買いで相殺したそうだ。

この日銀のETF(上場投資信託)購入は、10月の消費増税までは、続けられるのではないかと思う。しかし、アメリカの相場格言で、セル・イン・メイ(株は5月に売れ)ということもあり、過去には、ゴールデンウィークを境に下落することもよくあり、とくに今年は4月27日から5月6日まで10連休だ。もし連休前に相場が上昇するようであれば、なるべく保有株を売ってキャッシュ比率を高めて連休を迎えたいと思う。

内田 衛 カリスマ投資家

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うちだ まもる / Mamoru Uchida

個人投資家。高校時代から株の取引を開始。平成バブル崩壊で多額の借金を背負うが、自力で全額返済して大復活。大学卒業後、大手生保勤務後、フリーに。FP資格を持つ。現在の運用資金は3億円以上。株式投資では中長期、低位株投資が基本。株式のほかに、株の利益で収益不動産投資も行う。2007年8月からは『オール投資』(現在休刊)で5年以上にわたり投資日記を連載、大人気を博す。

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