サムスン電子は、ウォン高を克服できるか 新年早々株価急落、7日の決算に懸念広がる
[ソウル 2日 ロイター] -2日のソウル株式市場でサムスン電子<005930.KS>の株価が5%超下落し、約4カ月ぶりの安値を付けた。一部アナリストが、ウォン高とディスプレー事業の利益率低下を理由に、2013年第4・四半期の利益が減少したと予想していることが響いた。
株価は一時5.1%安の130万2000ウォンと、8月下旬以来の安値をつけた。終値は4.6%安と、5営業日連続の下落となった。
サムスン電子は来週7日に10─12月期の業績予想を公表する予定となっている。
トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト40人の第4・四半期営業利益の平均予想は、前期比1%増の10兆3000億ウォン。
ところが、確度の高い予想を立てているアナリストに絞った、スターマイン・スマートエスティメーツの平均予想は同3.6%減の9兆9000億ウォンとなっている。
IBK投資証券のハイテク業アナリスト、LeeSeung-woo氏は、「われわれはサムスンの利益が約9兆5000億ウォンと、市場コンセンサスの約10兆2000億ウォンを下回るとみている。最大の要因はウォンの対ドル為替レートで、それに次ぐ理由が有機ELディスプレー(OLED)販売で利益率が縮小していることだ」と指摘した。
ウォンは2日、2008年半ば以来の高水準に上昇した。市場参加者は、最近、良好な経済指標が出ていることから、ウォン高がさらに進むと予想している。
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