東海道新幹線、浜名湖に津波が来たらどうなる

在来線は浸水想定区間も…地震への備えは?

大地震で津波警報が発令された場合、どのような対応がなされるのだろうか。在来線の東海道本線の場合から見ていこう。

JR東海の『安全報告書2018』は「当社では各自治体の津波ハザードマップを基に、津波の到達が想定される区間を『津波危険予想地域』として定めています」と説明。津波の発生が予想される場合については「まずは『津波危険予想地域』へ列車を進入させないようにします。また、その地域内にいる列車については、地域外へ列車を移動させる、もしくは、お客様を安全な場所へ避難誘導するようにしています」としている。

「津波警標」が避難の目印

列車がいる位置が津波危険予想地域かどうかは、どうやってわかるのだろうか。

JR東海によれば津波危険予想地域の線路には、線路脇約100mおきに津波警標が貼られているという。

東海道本線の由比ー興津間は海辺を通っている(筆者撮影)
由比ー興津間の津波警標(筆者撮影)

そんなに数多く貼られている警標とはどんなものか見てみたくなり、今回、由比―興津間の線路沿いを歩いたり、運転台の後ろで見たりして確認してみた。

津波危険予想地域では、確かに架線柱1本おきくらいに「津波避難」の文字と避難する方向を示すオレンジ色の矢印が書かれた標識が貼られていた。まずは線路外に出るための踏切の方向を示す例が多い。

乗務員は何を手がかりに避難所まで乗客を誘導するのだろうか。2018年3月からは在来線運転士用タブレット端末の津波避難アプリの使用が開始された。GPSにより運転士のいる位置に応じた最寄りの避難ルートが津波避難マップ上に表示される。これにより乗客を安全な場所へと誘導する。

全編成に発電機能付き携帯ラジオも搭載しそれによっても情報を得る。また、駅でないところで車両から降りる場合も想定されるので、線路へ降りるための避難はしごを備えている。

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