東海道新幹線、浜名湖に津波が来たらどうなる 在来線は浸水想定区間も…地震への備えは?
一方、並行する東海道本線へは、最悪の場合、いくつかの区間や駅が津波に見舞われることが想定されている。
東京―名古屋間で想定される津波浸水高を高い順に表にまとめた。
想定される津波浸水高
この表を見るにあたり、心にとめてほしいことがある。各県で作成した津波浸水想定は、現在の科学的知見を基に、過去数百年にさかのぼって実際に発生した津波や今後発生してもおかしくない最大クラスの津波が、悪条件下において発生した場合の区域(浸水域)と水深(浸水深)である。
すなわち南海トラフを震源とする大地震が起きても、表で示した高さまでには至らない可能性も高い。あくまで想定できる最悪のケースである。
だがその一方で、想定より大きな津波が発生する可能性がまったくゼロというわけでもない。こうした点を踏まえたうえで活用してほしい。
表では静岡県の海岸近くを走る区間が上位を占めた。
それぞれの駅間でも、表に示した高さより低い浸水高や、浸水なし想定の区間もある。例えば用宗―焼津間(7.1km)の場合、焼津駅から用宗駅方面へ向けて約2kmが浸水想定区間である。
人口密集の市街地の例では、焼津駅の前後約2km以上、清水駅の前後約4kmの線路(または線路下)が浸水想定となっている(いずれも静岡県公表による)。
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