日産が初めて自社開発した軽「デイズ」の実力 開発責任者の齊藤雄之氏に独占インタビュー
わからないところから始まった
――記者発表を無事に終えて、いまのお気持ちはいかがでしょうか。
ようやくここまで来た、という感じです。日産としては(事実上)初めて開発する軽ですから、(多くのことが日産として)わからないところから始まりました。私がデイズを担当したのが2015年4月からです。まずは、軽のユーザーを知らなければいけない、そこを知るところがスタートポイントでした。
――第2世代デイズの商品としての狙いをひと言で表現していただけますか。
何でもできて、さまざまな先進技術がついている軽、です。
――もう少し具体的に教えてください。
(他社の軽に対して)何かが足らないではなく、すべての領域で(性能を)広げた。それをベースに、インテリジェントモビリティとして、日産の先進技術を加えたということです。
――技術開発はどのような順序で行ったのですか。
最初は、車体の骨格です。車内を広くすること、ここがスタートポイントです。そうなると、ホイールベースをどうするかの検討となり、(結果的に)エンジンルームを小さくしたい。(衝突安全性を考慮した)エンジンルーム内のスペースとのバランスをとったレイアウトが必要となります。
次に、(エンジンとトランスミッションである)パワートレインの性能と大きさです。(車室を広げるため)前輪への軸を、できるだけ(車体の)前にもっていきたい。
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