勝つために厳しくは必ずしも結果に直結しない ペップトークの活用でチームは劇的に変わる

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例えば、仕事から家に帰ったときに「今日も最高の仕事ができた!」、苦手な仕事が回ってきたときに「自分の幅が広がるぞ!」、大事なプレゼンの際には「できる! できる! 絶対できる!」と、自分自身にペップトークを投げかけます。

そうすると、自己承認欲求が高まり、先ほどのペップトークの構造で説明した、相手への「受容と承認」の訓練へとつながっていくのです。

自己受容とは、自分で自分の状態を受け入れて受容することであり、自己承認とは、自分にあるものを認め承認していくことです。この自己受容と自己承認のプロセスをパワフルに進めていくことで、相手に対する受容と承認もできるようになるのです。

「ポジティ語変換」をする

そして、この受容と承認に「何を言うか」「どう言うか」を考えることが、「ポジティ語変換」というものです。ポジティ語変換は、ネガティブな言葉や思い込みの言葉を、その見方、捉え方によってプラスに変換し、どうしてほしいかを言葉にしていく練習です。

ポジティ語変換には「捉え方変換」と「してほしい変換」があり、捉え方変換は①の受容、してほしい変換は②の承認や③の行動への言葉につながっていきます。

例えば、「リーダーシップがない」→「協調性がある、縁の下の力持ち」、「ミスが多い」→「伸びしろがある」、「単純作業はつまらない」→「どうやったら早く終わるか工夫しよう」と、捉え方変換をします。

「何度も同じことを言わせるな」→「どうやったら改善できるか考えてみよう」、「言い訳ばかりするな」→「正直に報告して」と、してほしい変換をします。

こうした練習により、自分自身に対しても相手に対しても、日頃からペップな言葉が生まれていきます。繰り返し練習し、日常でも使っていくと、相手も「この人が言う言葉だから頑張れる」と変化していき、実際にペップトークを投げかけると100%の結果を引き出せるようになるのです。

こうしたリーダーを「ペップトーカー」と言います。あなたもペップトーカーになって、周りに影響力を与える人になれるのです。

『実践!ペップトーク』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

最後に、あなたへのペップトークを送ります。

「あなたは日々、頑張っている。時には不安になったり、自信をなくしたり、落ち込むこともあるだろう。でもそれは、よりよい人生にしたい、家族や仲間に貢献したい、もっといいチームをつくりたいと思ってチャレンジしているからだ。

今日、これを読んだのは運命だ。このチャンスをものにするんだ。そして、今日から自分の言葉と向き合おう。今日という日は残りの人生の最初の日だ。始めるのは今日からだ。あなたなら、できる! さぁ~、いこう!!」

浦上 大輔 日本ペップトーク普及協会専務理事

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うらかみ だいすけ / Daisuke Urakami

魂に火をつける講演家。一般財団法人日本ペップトーク普及協会専務理事。一般社団法人日本朝礼協会理事。1969年東京都生まれ。北海道大学で運動生理学(健康体育科学修士)、理学療法学を学び、運動指導のスペシャリストとして、学校体育、リハビリ医療、高齢者介護の現場で活躍。StretchPole®の株式会社LPN 代表取締役、一般財団法人日本コアコンディショニング協会理事長を経て、ペップトークの第一人者岩﨑由純氏と一般財団法人日本ペップトーク普及協会を設立。人をやる気にさせるペップトークの講演・研修を企業、学校、医療・介護、行政、各種団体で行い全国を飛び回る。朝礼の第一人者大嶋啓介氏とともにオンライン朝礼コミュニティーを全国に展開中。オフィシャル公式ページはこちら

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