外国人が戦慄した一流料理店の「無知と勘違い」 ベジタリアンとヴィーガンは何が違う?

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

最もよい席に通されると、マネージャーらしきウエイターが「お肉を召しあがらないと聞いておりますので、お魚を用意しております」と笑顔で迎えてくれた。私たちは日本企業側に「お気遣いに感謝申し上げます」とお礼を伝えた。

しかし、最初に出てきた前菜は、「生ハムの盛り合わせ」だった。それを見て、アメリカ人たちはもとより、日本側も困惑。慌てた日本側の担当者が「肉はダメと伝えたではないか?」とウエイターに言うと、「え、加工肉もダメなんですか?」と逆に質問を返されてしまった。

次に出てきた料理にも一同驚愕

「加工肉=肉」という認識がない人はきっと少ないだろうが、これが起きたのが超一流店だったので、そこに居合わせた皆が驚いた。ところが驚くべき状況はまだまだ続いた。

次に出てきたスープが「クラムチャウダー風スープ」だったのだ。一般的にクラムチャウダーは、メインはあさりとジャガイモだが、コクを出すためにベーコンを入れて調理することが多いため、肉を食べない人なら選ばない一品でもある。

そこで、ペスカトリアンの人が「念のためお尋ねしますが、このスープにはベーコンは入っていませんか?」と聞いたところ、ウエイターは「はい、コクを出すために入れていますが、魚介のスープにさせていただきましたのでご安心下さい」と回答したのだった。

こちらが「申し訳ないですが、事前にお願いしたように肉は食べられないので、別のものはないのでしょうか?」と言うと、「えっ?! だしもダメなんですか?」と、再び怪訝な表情をされてしまった。

このウエイターの対応に、お祝いの席はすっかり冷めたムードに。食材に制限があることはあらかじめ伝えてあり、その制限を知ったうえで客の入店を認めた以上は、細部にわたってきちんとした対応をすべきだっただろう。それが受け入れられないならば、食材の制限のある客の予約や入店を受け付けるべきではないはずだ。こうした対応をされると、接待した側も、その接待を受けた側も気まずくなってしまう。

次ページ和食店の店長も知らなかったあるNG食材
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事