前代未聞!「行き先間違えた飛行機」乗客の反応

ロンドンからデュッセルドルフに行くはずが

「行き先勘違いフライト」の起点となったロンドン・シティー空港。本来はBA子会社保有のリージョナル機で運航される予定だった(写真:筆者撮影)

ロンドン発ドイツ・デュッセルドルフ行きの国際線フライトが、目的地を間違えてイギリス国内・スコットランドの空港に着陸一一。3月25日、こんな前代未聞の出来事が起きた。運航会社のブリティッシュ・エアウェイズ(BA)はウェブサイトに「デュッセルドルフ行きの予定でしたが、エディンバラへと目的地が変更となりました」と案内を掲示したものの、間違った詳しい経緯はわかっていない。

一方、搭乗客はそれほど怒っていないというから、なお不思議だ。いったい、どんな背景でこんなトラブルとなったのか、改めて経緯を追ってみることにした。

機体・乗員とも「借り物」だった

行き先を間違うトラブルを起こしたのは、3月25日の午前7時半にロンドン・シティ空港出発のBA3271便。スケジュールによると目的地のデュッセルドルフに9時40分に着く予定となっていた。

本来この便は、BAの地方航空線を運航する子会社BAシティフライヤーが保有するブラジル・エンブラエル社製E70(定員78人)が使われるはずなのだが、トラブル当日まで3フライト続けてドイツのWDLアビエーションなる会社が保有するBae146-200という機体と乗員をリースし運航されていた。

そもそもロンドン・シティ空港は、滑走路が1508メートルしかなく、世界中で数多く使われているボーイング737やエアバス製A320シリーズを通常の定員を乗せて飛べず、定員100人以下のリージョナル機と呼ばれる小ぶりの機体しか離着陸できない。

ところが、すぐ近くにロンドンの金融街シティを控えている地の利もあってビジネスユーザーの利用が極端に多く、フランクフルトやアムステルダムなどヨーロッパ内の主要都市へ小型機材による高頻度シャトル運航を行っている。そんな背景もあり、機体補充のために借りられる機体は数が限られてくる。

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