前代未聞!「行き先間違えた飛行機」乗客の反応

ロンドンからデュッセルドルフに行くはずが

Bae146-200と聞いて機型が思い浮かぶ人はほとんどいないだろう。イギリスで短距離離着陸(STOL)が可能な機体として作られたもので、初飛行は1983年にさかのぼる。今回トラブルを起こした機体は機齢33年を経ていたという。しかも、当日の運航を手がけていた乗員は、キャビンアテンダントを含め、BAとは直接関係のないWDLに委託されていたことがわかっている。

当初、WDLには、デュッセルドルフーロンドン・シティ間を3往復することが求められていた。が、ロンドンに着くやいなや、なぜかエディンバラへ。しかも機長をはじめ乗員らは何の疑問を持つこともなく、機体はスコットランドがある北方向へと向かっていった。飛行ルートの資料を見ても「何の迷いもなくまっすぐに」飛んで行った形跡が見られる。

行き先の間違いに気がついてなかった可能性

すでに各種報道でも伝えられているように、今回の問題の発端は「WDLから誤って提出された飛行計画(フライトプラン)にある」という。詳しいことはまだわかっていないが、エディンバラ空港への着陸許可も正常どおりに申請、受理されていた可能性が高い。

同機の前日(24日)の軌跡を追ってみると、デュッセルドルフからロンドン・シティへと飛んだ後、エディンバラを1往復、その後ロンドン・シティからデュッセルドルフへと戻っている。つまり、25日もスタッフたちは「このルートで飛ぶものだ」と前の日のスケジュールを鵜呑みにしていた疑念がある(ただし、時間帯はまったく違うのだが)。

搭乗客らのツイッターなどを見ると、直接的に怒りの声を上げている雰囲気はない。もし日本で国際線のフライトが国内のどこかへ着いてしまうといったトラブルが起こったら、「運航免許を取り消すべきだ!」といった過激な意見が飛び交うかもしれない。

そもそもヨーロッパでは、定時運航が妨げられる問題が非常に多く起こる。霧の発生といった天候不良はもとより、故障による機材繰りの遅れ、乗り継ぎ便接続のための時間調整、さらにフランスをはじめとする各国の管制官によるストライキなど、ありとあらゆるトラブルが目白押しだ。

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