「変化を恐れるな」ホーキング博士最後の警句 AI時代に人間に課せられた役割とは何か
私たちと次の世代が、早い時期にしっかりと科学を学ぶ機会を与えられるだけでなく、学ぼうという確固たる決意を持たなければならない。そうなれば、私たちの潜在的可能性を花開かせ、人類全体にとってより良い社会を作るための道のりを歩みつづけられるだろう。
どんなAIにするかは人間が計画しなければいけない
それを確かなものにするために、私たちのひとりひとりに果たすべき役割がある。AIはいかにあるべきかという純理的な議論の先に学習を進め、どんなAIにするのかを、確実に私たち人間が計画するようにしなければならない。
人はみな、すでに受け入れられていることや、決められていることの限界を押し広げて、大きな夢を持つ力がある。私たちはいま、すばらしき新世界の入り口に立っている。危険な面もあるにせよ、それは胸躍る世界であり、私たちはその世界の開拓者なのだ。
火を使いはじめた人間は、何度も痛い目を見たのちに消火器を発明した。核兵器や合成生物学、強い人工知能〔人間のような能力や意識をそなえたAI〕といった、もっと強力なテクノロジーについては、あらかじめ計画を立てて最初からうまくいくようにしなければならない。なぜならそれは一度きりのチャンスになるかもしれないからだ。
私たちの未来は、増大するテクノロジーの力と、それを利用する知恵との競争だ。知恵が確実に勝つようにしようではないか。
(翻訳・青木薫)
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