つらい「断食」にイスラム教徒が熱中する理由 ラマダーン体験者が語る何も口にしない苦労

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

日中の暑い地域は大変です。専門の宗教学院の中にはラマダーン月を休講期間にするところもありますが、そのほかは通常営業です。旅行者用に開けているレストランは、営業しているのがわからないようにカーテンをかけたり、日没まで寝転がって過ごそうという商店主がいたりと、何だか町のなかから人気(ひとけ)が失われたように感じます。

いちばん大変なのは、学校の先生ですね。子供たちは断食を免除されていますが、先生はそうはいきません。

断食は「善行を積む」大きなチャンス 

「なぜそんなに苦しくて不便なことを積極的に行うのか?」と疑問に思いますよね。それは、ラマダーン月は積んだ善行が大きく数えられるというチャンス月間にあたるからです。

次ページ断食をしてもやせることはない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事