中国人に人気の「関東地方の観光地」トップ30 「ジブリ作品」は中華圏でも支持されている

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この点は、アメリカやヨーロッパからの観光客と異なり、滞在期間が比較的短いことも影響していると考えられる。一方で、例えば日光や草津など、日本人に人気ではあるものの、都内から日帰りで行きづらいエリアはトップ20にランクインしておらず、これらのエリアではいかに東京から足を伸ばしてくれる宿泊客を獲得できるかが今後の課題と思われる。

中華圏でも人気集める「ジブリ作品」

7位の「三鷹の森ジブリ美術館」にも注目したい。ジブリ作品は中華圏でも人気が高く、「宮崎駿ファンにとっての聖地」「最高の美術館」という言及が見られる。この施設への口コミには特徴があり、チケットの購入方法を細かく言及しているケースが多い。施設に入場するためには、日時指定の予約制チケットを事前に買わなくてはいけないことから、トリップアドバイザー上で、訪問した旅行者がほかの旅行者のためにアドバイスを残しているケースがよく見られる。

浅草エリアにおいては、「浅草寺(5位)」に次いで「浅草文化観光センター(14位)」もランクイン。具体的な口コミ内容を見ていくと、次の旅行者に対してのアドバイスが散見される。

「スカイツリーを眺められる無料の展望台」「トイレや休憩所があり助かる」「観光案内も手に入る、総合的な施設」といった書き込みが見られる。なかには、「おむつの取れていない小さな子どもとの旅行だったので、休憩エリアにお湯なども用意されていたため、ミルクを作ることもできて、たいへん助かった」というような声もあった。

櫻井 泰斗 トリップアドバイザー シニアリサーチマネジャー

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さくらい たいと / Taito Sakurai

キヤノン株式会社などを経て、2013年に Twitter Japanに入社。データ分析などを中心としてIT業界のマーケティングに関わる。2017年8月にトリップアドバイザーに入社後は、ビッグデータを活用し、世界中の旅行者の動向を研究、分析。さまざまな知見を活用し、マーケットニーズを捉えるための必要な情報を最適な方法で提案している。プライベートでは、2015年に軽井沢町に移住。地元の観光業へアドバイスを提供する傍ら、地方移住と信州でのライフスタイルをテーマとした「#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ」を運営し、地域のブロガーとしても活動中。

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