社員67人、「テレビ埼玉」のクセがすごい! あふれる地元愛で埼玉県民が「テレ玉」の虜に

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視聴者との距離の近さという点では、自社ブランドCMも同様だ。2016年に始まった「私CM(わたくシーエム)」は視聴者自身が出演するユニークな取り組みだ。制作を担当するのは電通のCMプランナー・山田慶太氏。一般視聴者(埼玉在住、在勤、在学)の応募を受けて、取材と撮影をし、独自のCMに仕上げている。

初回は企画のアピールもかねて平本社長が自ら出演、極度の囲碁好きをアピールするものだったが、これが日本民間放送連盟賞の優秀賞などを受賞。その後、女性がドラゴンボートと呼ばれる競技をアピールするCMや鉄道会社の社員が駅員の格好で彼女を募集するCMなどが誕生している。

テレ玉のCMは以前から過激なものだった。「テレビのリモコンを植木鉢に埋めて(チャンネルを変えられないようにし)、引き続きテレ玉をお楽しみください」「害虫はリモコンが大嫌いです。棚の奥にしまって(同)、引き続きテレ玉をお楽しみください」といった具合だ。では、なぜ視聴者を登場させることになったのか。

テレビを「自分事にする」取り組み

埼玉出身者といえども、テレ玉を日々視聴する人が多いわけではない。また、キー局の放送エリアということもあり、テレ玉を一度も見たこともない人もいる。そこで「最低でも一生に一度は見てほしい。視聴者自身にCMに出演してもらえば、家族や親戚が見るし、学校の友人や職場の同僚なども見てくれるのではないか」(出口編成部長)と、企画を立ち上げたという。

地域情報の番組にしても、CMにしても、埼玉県民と距離の近いコンテンツ作りをすることで、視聴者を呼び込もうとしているわけだ。これはキー局などでは決してできない、「テレビを自分事にする」ローカル局ならではの取り組みといえるだろう。

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