混迷極まるフジテレビ、「73歳新社長」の重責 大エースでも止められなかった視聴率の低迷

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日枝氏は1988年にフジの社長に就任して以降、29年間、代表取締役を務めてきた(写真:時事、尾形文繁)

「何と申しましても、フジテレビの不振は明らか。喫緊の課題である視聴率向上を図るため、経営体制を変更する」。日枝久会長は淡々と語った。

5月11日、フジ・メディア・ホールディングス(HD)は6月の株主総会をもってフジテレビジョン(以下フジ)の亀山千広社長が退任すると発表。HDの日枝会長は取締役相談役となり、フジの会長職も退くことになった。今後、フジとHDの社長には現在BSフジ社長の宮内正喜氏が就任。HD社長の嘉納修治氏はHD会長とフジ会長を兼務し、新社長をサポートする。

実現されなかったビジョン

凋落の端緒は2011年ごろ。ドラマやバラエティの苦戦が響き、視聴率の低下が始まった。そこで2013年、「踊る大捜査線」など数々のヒット作を生み出したプロデューサーの亀山氏が社長に抜擢されたのだ。

亀山社長は2014年に昼の長寿番組「笑っていいとも!」を打ち切り、2016年に「ごきげんよう」を終了、昼ドラ枠を撤廃するなど改革を実行した。その成果もあり、昼のバラエティ「バイキング」や情報番組「直撃LIVE グッディ!」の視聴率は改善が続いている。

しかし、肝心のドラマやバラエティは混迷を極めた。亀山社長は「まずはドラマで話題を呼び、バラエティで視聴習慣を根付かせ、報道番組で信頼を得る」と語っていたが、ビジョンが実現されることはなかった。

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