【林文子氏・講演】本当に心が満たされる仕事のやりがいとは何か(その7)
東洋経済新報社主催フォーラム「Employee Engagement Forum 2008」より
講師:林文子
2008年10月2日 ダイヤモンドホール(東京)
●上司と部下という関係の醍醐味

ここで私は、この方に教えてもらいました。上司と部下の関係は、一時的なものではないのだと。私は彼と向き合っていた5年間、本当に何かうまく行かないと思っていたのですが、彼は辞めて3~4年して、こう言ってくれる。だからその出会ったその関係というのは、永続性のあるものなのだと。どうしても上司は権力を持ってしまいますので、そこで部下が言えないことはものすごくあるのでしょう。彼はそういう思いをたくさん抱えながら、私と5年付き合ってくれたのです。そして後でいろいろ反省して、こういうすごくありがたい言葉を私にくれたわけですね。上司と部下の関係というのは、本当に学び合いです。自分が彼をトップセールスにしたとか、自分が教えて成長させたとか思っているけれど、実はそれ以上に私は彼に教えてもらったのだと。これは、組織のありがたさだなと思いました。組織に生きた人間じゃなきゃ、このありがたさは分からない。これこそ上司と部下の関係の醍醐味ですね。
(その8に続く、全8回)
林文子(はやし・ふみこ)
現・東京日産自動車販売会社・代表取締役社長。
東洋レーヨン、HONDAの営業経験などを経て、BMW東京株式会社の新宿支店長、中央支店長に就任。その後フォルクスワーゲン東京代表取締役社長、BMW東京の代表取締役社長、ダイエー会長のキャリアを経て現職に至る。
現・東京日産自動車販売会社・代表取締役社長。
東洋レーヨン、HONDAの営業経験などを経て、BMW東京株式会社の新宿支店長、中央支店長に就任。その後フォルクスワーゲン東京代表取締役社長、BMW東京の代表取締役社長、ダイエー会長のキャリアを経て現職に至る。

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