中国人が、欧州ブランドを買い漁る

欧米ブランドは旧正月戦略

旧正月に備え

来年1月31日に始まる1週間の旧正月などのピークシーズンを控え、ロンドンのボンド・ストリートやニューヨークの五番街といった高級ショッピング街は中国人買い物客を迎える準備に入っている。

ロンドンの高級百貨店ハロッズは旧正月用の特別商品やメニューを準備し、旧正月をテーマにしたディスプレーも計画している。

2012年に英国を訪れた中国人観光客は3億ポンド(4億88345万ドル)を落とした。英国政府は中国から観光客をさらに呼び込もうと、査証(ビザ)発行条件を緩和した。

英国企業に中国人買い物客向けの戦略を助言するチャイナ・ビジネス・サービシズのディレクター、ジェレミー・ゴードン氏は「中国人観光客向けの戦略があれば、ものすごく大きな違いが出てくる。英国での中国人の支出は13年上期に132%も増えた。小売売上高全体はそこまでのペースで伸びていないので、利益に大規模な影響を及ぼすのは明らかだ」と言う。

五番街では、高級宝飾品ブランドのティファニーが中国語を話すスタッフを雇った。

米商務省によると、12年に米国を訪れた中国人観光客は約150万人と、05年の5倍に膨らんでいる。

カナダの百貨店大手ハドソンズ・ベイ傘下の米サックス・フィフス・アベニューは美容商品に焦点を絞った旧正月戦略を策定した。

米百貨店大手メーシーズの旗艦店は中国語表記の資料を備えるビジターセンターを開設済みだ。

オンライン顧客をどう捕まえるか

高級品ブランド企業はオンラインでも中国人買い物客を引き付けようと戦略を練る。

ティファニーは中国語の婚約指輪アプリを作り、仏シャネルはオンラインのメークアップ教室を提供する。

伊フェンディは中国版ツイッター「微博」(ウェイボ)を利用し、伊プラダ<1913.HK>と仏クリスチャン・ディオールはオンライン上で中国語の動画を展開する。

中国市場を標的にするブランドを顧客に持つデジタルマーケティング代理店Quminのアーノルド・マー氏は「中国の消費者は西洋人に比べてネット上の情報交換がずっと盛んで、それは高給品にさえ当てはまる。最終的に購入判断を下す前にソーシャルメディアをチェックすることが多い」と説明した。

ベインのパートナーであるブルーノ・ランネス氏は「中国人消費者は世界経済との結びつきがぐっと強まっている上、情報、とりわけ価格情報を実に良く把握している」と指摘し、旅行先にせよオンラインにせよ、海外で買い物する傾向は続くと予想した。

(Adam Jourdan and Phil Wahba記者)

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