ジャカルタ進出、ルミネが駅を飛び出した狙い

「東京」をアピール、駅には「たまたま」隣接

2018年12月にオープンした「ルミネジャカルタ」の開店記念セレモニーの様子(筆者撮影)

首都圏のJR主要駅に隣接するショッピング施設としておなじみの「ルミネ」が昨年12月7日、インドネシアの首都ジャカルタの中心部、タムリンエリアにオープンした。ルミネの海外店舗としては2017年11月に開業したシンガポールに引き続き、2例目だ。

ルミネジャカルタは既存のショッピング施設「プラザインドネシア」の、主に飲食店などが入居する5階部分に出店している。プラザインドネシアが立地するエリアは、高級モール・ホテル・オフィスビルが集積する、ジャカルタ屈指の商業地域である。2019年3月には我が国の円借款事業で建設が進むMRT南北線も開業し、同施設の目の前にはブンダランHI駅が開設される。

地下通路でこそ連絡していないものの、MRTが開業すると、ルミネジャカルタは日本のそれと同じく駅隣接の商業施設となる。

開店記念セレモニーには、日本側の関係者のほか、インドネシアからもゴーベル日本担当特命大使・ルキタ商業大臣が出席し、ルミネジャカルタ開業に対する思いを語った。集まった報道陣・関係者は100名を数え、日本のファッション文化への注目の高さがうかがえた。

ジャカルタ出店の理由は?

公式リリースによると、ルミネジャカルタ店のオープンは日本・インドネシア国交樹立60周年記念事業として認定されており、両国のさらなる文化・人的交流の発展とファッション文化の醸成を目指すとされている。

しかし、民間企業としての出店であるだけに、これには当然ながらジャカルタの持つ高いポテンシャルを抜きには語れない。ルミネの佐山江美子・営業本部海外事業部長によると、結果的にシンガポールとジャカルタの開店が1年ずれることになったが、海外展開を考える当初から、この2都市での計画を進めていたという。

インドネシアは経済成長率が毎年5%程度と安定した成長を誇り、約2億6000万人という世界4位の人口のうち、今や6割強が中間所得層に入る。生産年齢人口が従属人口の2倍以上となる、いわゆる人口ボーナス期は、少なくとも2030年まで続くとも試算されており、若い世代が支える国の経済規模はアセアン内屈指である。

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