スカイマークが仕掛ける国内線の“奇策”

鳥取・米子から3路線就航、神戸への超短距離線も

LCCは現状、多くの乗客が見込める主要都市間の路線が中心で、米子のような地方都市には手を出してこない。一方、スカイマークはLCCほどではないものの、日本航空(JAL)やANAといったフルサービスの大手航空会社に比べると割安な運賃設定に強みを持つ。米子―成田線はスカイマークの優位性を発揮しやすい条件がそろっているわけだ。

飛行時間35分の超短距離路線

ただ、これは“奇策”といっても序の口に過ぎない。スカイマークを誘致した鳥取県交通施設課の担当者ですら度肝を抜かれたのが、米子―神戸線の就航だ。

隣県である兵庫県の神戸と米子との直線距離は、ざっと200キロメートル。フライト時間わずか35分という超短距離路線である。しかも、使用する機材はプロペラ機ではなく、ジェット機であるボーイング737-800。相対的に固定費は高くつく。

はたして、スカイマークに勝算はあるのか。

米子周辺から神戸へ公共交通機関で移動するには、JR伯備線から山陽新幹線に乗り継ぐのが一般的。それでも、所要時間は最速で3時間強、運賃も9000円程度が必要となる。鉄道以外だと、高速バスも有力な移動手段となっている。所要時間は鉄道と同程度、運賃は5000円弱といったところが相場だ。

一方、スカイマークの米子―神戸線は最安4800円、普通運賃でも1万円程度に設定。時間はもちろん、金額の面でもお値打ち感を打ち出した。関西の主要都市と鳥取西部や島根東部との間を行き来する際の選択肢の1つとして、浸透を図りたい考えだ。

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