服を買わずに「借りる人」が急増している事情 月額定額制「エアクロ」「メチャカリ」って何?
実際、エアクロの主な顧客は20~40代だが、30代半ばの働く女性や子育て中の女性からの顧客層が最も厚い。店頭に買いに行かずに旬のコーディネートを着こなせて、クリーニングに出す手間も省ける手軽さが受け入れられたようだ。
レンタルする商品の多くは、ブランドからエアクロが買い取っている。ただ、「顧客層ごとの毎月の需要がある程度見通しが付き、事前にシステム分析ができるので、どういうカテゴリーの商品を何着そろえたらいいかを判断できる」と、天沼社長は話す。レンタル需要のない商品を大量に抱え込むようなリスクは少ない、というわけだ。
メチャカリは黒字化の見通し
創業時、国内では服のサブスクがほとんど存在しなかった。それでも事業を拡大する過程で、寺田倉庫やクリーニング「ホワイト急便」の運営会社の出資を受け、物流や商品メンテナンスの面でサービスを支える基盤を整えた。昨年には大和ハウス工業と資本・業務提携を結び、同社の千葉・市川市にある物流倉庫に拠点を移転。最先端の物流オペレーション構築などで協業を進めている。
服のサブスクを展開するのは、エアクロだけではない。「アース ミュージック&エコロジー」など若い女性向けのブランドを多数持つストライプインターナショナルが2015年に始めた「メチャカリ」も快走を続ける。
メチャカリは現在、有料会員数が1.2万人に拡大。こちらも会員を伸ばしており、広告宣伝費を除けば「2019年は年間を通じて黒字化する見通し」と、ストライプの石川康晴社長は語る。
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