1本400円高級キットカットが生まれた深い理由

バヌアツで育成された「希少カカオ」を使用

「キットカット ショコラトリー サブリム」ボルカニックシリーズ(各432円)。南太平洋の火山島にて育成されたカカオなど、希少カカオを採用したチョコレートだ。サブリムとは「崇高な」「卓越した」を意味する(筆者撮影)

拡大し続けるチョコレート市場で、一つのトレンドと言えるのが、カカオそのものの味わいを生かしたチョコレート。bean to barの小さなショップやショコラティエを中心に、その潮流が広がっている。しかし、その対極にあるかに思える大手メーカーも、希少カカオの高級チョコレートに熱い視線を注いでいる。

年間約15億枚の「キットカット」を販売するネスレ日本では、火山島で育成された希少なカカオを用いた「ボルカニックチョコレート」を同商品に採用。第1弾として、キットカットの高級ライン「キットカット ショコラトリー」の「サブリム」シリーズとして、1月15日より「キットカット ショコラトリー」およびネット通販で販売開始した。

「ル パティシエ タカギ」オーナーシェフ監修

商品開発から販売を担う「キットカット ショコラトリー」は、同社が2014年から展開するキットカット専門店。「ル パティシエ タカギ」オーナーシェフ高木康政氏の監修のもと、「サブリム」ほか、トッピングを施したキットカットなど、こだわりの商品を販売し、現在国内で8店舗を展開している。

希少カカオシリーズの第1弾、「ルビーチョコレート」(432円)。きれいなピンクだが、着色料は使われていない(筆者撮影)

定番の「サブリム」シリーズは1本324円からと、キットカットとしては高い価格帯であるのも特徴だ。希少カカオを用いたチョコレートとしては2018年1月に発売された「ルビーチョコレート」が先行している。着色料を使わないカカオ由来のピンクが特徴のチョコレートで、「ショコラトリー」の売れ筋ナンバーワン商品だという。

希少カカオとしては第2弾となる、今回の「ボルカニック」シリーズのラインナップは、「バヌアツ マレクラ」「パプアニューギニア カルカル」「フィリピン ミンダナオ」の3種類だ。

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