こんにちは。生きやすい人間関係を創る「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。
日々、研修やカウンセリングを通じて、人事や労務、管理職の方との関わりが多くあります。その中で、よく聞かれるのが、管理者側からの「若い人とどのように付き合ってよいかわからない、『パワハラ』とか言われたらかなわないから、おちおち飲みにも誘えない」という嘆きとも諦めとも取れるセリフです。
確かに世の中の風潮としては、仕事とプライベートは切り分けて、それ以外の付き合いはご法度のような、それぞれのライフワークバランスを重視する印象は強くあります。一方、新卒、中途を問わず入社1~3年目の職員と話す機会も多くあるのですが、現場にいると、違和感を覚えることも実に多いのです。果たして、割り切って距離を置くことが本当に必要なのでしょうか。
若い人から聞こえてくる「寂しい」という言葉
入社数年以内の職員のカウンセリングを必須としている企業が最近は増えてきました。20代~30代前半の若い層の方々と話をしていくと、かなりの確率で「寂しい」という言葉が発せられます。何に対しての寂しさかというと、社会人としての「つながり」を求める声です。
アフターファイブ(この言葉自体を聞かなくなりましたが)の付き合いもなく、ましてや仕事中に思ったことを話すという機会もなく、親しくなれない。距離を感じ、話かけることにすら勇気がいるというのです。
気軽に話しかけられないということは、わからないことを職場で気軽に相談できる相手がいない、ちょっとしたことを話す場がないということです。要するに、わからないことがあっても尋ねることに躊躇してしまうわけです。
実際に、出社してすぐトラブルに見舞われたが、いつ上司に指示を仰ごうかとタイミングを見計らっているうちに就業時間が終わってしまったなんていう話を聞くこともあります。極端な例ではあるかもしれませんが、多かれ少なかれ、そのような事態と結びつくと、業務効率は下がり、意欲の低下は起こります。
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