日本電産、下方修正でも「楽観ムード」のわけ

カリスマ経営者・永守会長の警告を読み解く

永守重信会長は「こんな落ち込みは46年間経営して初めて」と語った(撮影:今井康一)

あの日本電産が下方修正を出すなんてーー。

1月17日、ある国内証券の電子部品担当アナリストはモーター大手・日本電産のリリースを見て驚愕した。

会社は2019年3月期の業績予想を下方修正。売上高1兆4500億円、営業利益1450億円と、これまでの会社予想からそれぞれ1500億円、500億円引き下げる大幅下方修正となっていたからだ。

「想定外」の業績下方修正

このアナリストに限らず、大方の市場関係者にとって日本電産の下方修正は「想定外」だった。

永守重信会長の経営手腕に対する信頼は厚く、同社の業績予想は保守的で上振れて着地することが当たり前だった。東洋経済の「会社四季報」予想を含め、アナリストのコンセンサス予想は会社予想を上回っていた。

昨年の中間決算時期には米中貿易摩擦の激化による中国需要の落ち込みへの懸念は高まっていたものの、「どんなときも目標を達成するイメージがあり、強気に予想することに慣れてしまった」と冒頭のアナリストは唇をかむ。

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