日経平均は反落、まだまだ残る不透明要因 いったん上昇も、利益確定売りに押される
[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落した。前日の米国株高を支えに高寄りしたものの、買いは続かず利益確定売りに押された。強含みの円相場と連動した先物売りで下げ幅は一時200円を超えたが、個別銘柄を物色する動きもみられ、下げ渋った。午後は材料に乏しく安値圏でもみあった。
今後の中国の景気刺激策や米企業決算への期待が高まる一方、英国の欧州連合(EU)離脱問題や米政府機関閉鎖の長期化など不透明要因が残っている。好悪材料が入り混じる中で「積極的に買いづらい」(国内証券)との声が出ていた。
TOPIXも反落。セクター別では、電気・ガス、食料品、水産・農林などが値上がり率上位にランクインした半面、石油・石炭製品、鉱業、パルプ・紙などが軟調だった。
市場では、これから本格化する日本の企業決算に注目が集まっている。「昨年末にかけての下落相場で悲観は大分織り込まれた。業績の下方修正があっても悪材料出尽くしとなる可能性もある」(フィリップ証券・リサーチ部長の庵原浩樹氏)との声も出ていた。
個別銘柄では、Gunosy<6047.T>が大幅続落。同社は15日、2018年6─11月期の連結当期利益が前年同期比2.5倍の15億1700万円になったと発表。朝方は堅調な業績を好感した買いが先行したが、その後は材料出尽くし感による売りが強まりマイナス転換した。
一方、イオンファンタジー<4343.T>は大幅高。15日発表した2018年12月度の既存店売上高が前年比3.7%増となったことが材料視された。
東証1部の騰落数は、値上がり635銘柄に対し、値下がりが1424銘柄、変わらずが69銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20442.75 -112.54
寄り付き 20575.72
安値/高値 20323.32─20580.25
TOPIX<.TOPX>
終値 1537.77 -4.95
寄り付き 1543.17
安値/高値 1529.85─1543.44
東証出来高(万株)120962
東証売買代金(億円) 21581.36
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