「やる気が続かない人」に多いヤバい口癖6つ どんどん落ち込んでいく人に共通すること

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しかし、テンションは長続きしません。波が寄せては返すように、テンションは上がったら下がるのです。

私が言う「やる気が上がる」とは、長期的ないい状態が続くことを指します。このいい状態では、自分の本当にやりたいことや大切にしている価値観を満たした行動をとっているので、「やらなければいけないことにすぐに着手できる」「1度決めたことを諦めづらくなる」「自分がずっとやりたかったことで結果が出せる」「自分に自信を持って1歩踏み出せる」など、いいスパイラルにのって、なんでもうまく進んでいくようになります。

10秒あればできる具体的なアクションを起こす

では、どうしたら「やる気」を下げず、やる気を上げることができるのでしょうか。

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言い訳をしてしまう人の多くは自己肯定感が低いので、本来の持ち味を生かし、自信を回復させることが大切です。そのためには、ネガティブになって何もしないのではなく、大切にしていた価値観を取り戻すための具体的な行動を起こしていきましょう。

気合やがむしゃらな頑張り、入念な準備などは、まったく必要ありません。10秒あればできるような、具体的なアクションを起せばでいいのです。

たとえば、「達成感を味わうこと」を大切にしたい価値観だと考えているのであれば、

・目の前の仕事で、小さくとも達成感を味わうためにできることを10秒考えてみる
 ・プレゼンで勝ち抜くために、資料を眺める

また、「仲間と切磋琢磨すること」があなたの大切なキーワードであれば、

・信頼し合える仲間の候補者1名を書き出してみる
 ・チームの後輩をランチに誘ってみる

こうしたレベルのアクションでいいのです。

「脳の可塑性」という、少しずつであれば新しい変化を受け入れるという脳の性質を利用して、小さなアクションからやる気を確実に上げていきましょう。

まずは、「6つの言い訳」を意識して話さないようにするだけでも、やる気を回復し、行動の第一歩を後押しする大きなキッカケとなりますので、ぜひあなたも、意識して言葉を変えてみませんか。

大平 信孝 メンタルコーチ

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おおひら のぶたか

株式会社アンカリング・イノベーション代表取締役。メンタルコーチ。中央大学卒業。長野県出身。会社員時代、自身が部下育成に悩んだ経験から、脳科学とアドラー心理学を組み合わせた、独自の目標実現法「行動イノベーション」を開発。部下育成のためのメソッド「行動イノベーション・トーク」を広めるべく、「行動イノベーションアカデミー」を運営。これまでサポートしてきた企業は、IT、通信教育、商社、医療、美容、小売りなど40以上の業種にわたる。主な著書に、『本気で変わりたい人の行動イノベーション』(秀和システム)、『先延ばしは1冊のノートでなくなる』(大和書房)、『指示待ち部下が自ら考え動き出す!』(かんき出版)など。

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